2013-04-16

オスカー・ニーマイヤー その2


こんにちは。
このところ散った桜に思いを馳せている
切手ネコのふうじんです。


さてさて、しばらくは前回からの流れでいこうと決めたので、
またまたブラジル人建築家、
オスカー・ニーマイヤーの切手を登場させます。


前回のブログで紹介した以外の
ニーマイヤー建築@ブラジリアが3種類。
左上の青色から時計回りに、国会議事堂(1958)、
外務省(1962)。そして大統領官邸(1957)です。

ついでに大統領官邸の手前にある彫像は、
古代ブラジルの神話に出てくる水の女神(セイレーン的な存在)。

ブラジリアは、オスカー・ニーマイヤーが師である
ルシオ・コスタと協同で計画した新首都で、
約50年前にリオデジャネイロから移転しています。
「首都移転の最大の目的は、
『ブラジルのアイデンティティを構築すること』でした」と、
駐日ブラジル大使館のエドゥアルド・ティシェラ・ソウザ氏が
首都移転から50年後の2010年に振り返っていますが(国土交通省のサイト参照)
何もない砂漠に、たった5年で見目麗しい近代都市を築いたくらいだから、
その原動力たる意地みたいな気持ちは、結構大きかったのかもしれないですね。

にしても、彼の言葉にある「クビチェックはファラオの生まれ変わり」
という話はおもしろくって好きだなあ。
クビチェックはブラジリアへの移転を指揮した当時の大統領ですが、
よほどカリスマ性があったんでしょうね。

関係ないけど日本でも、
東日本大震災直後に首都機能移転論が再燃しましたが、
すぐトーンダウンして消えてしまいました。

ニーマイヤー話は今後もまだ続きます。