2016-07-25

祝・世界遺産登録 その3

コルビュジェの偉業のひとつに、「モデュロール」があります。

乱暴にいえば、それまでゴチャゴチャと統制のとれていなかった建築がらみの尺度を統一すべく、コルビュジェが人体寸法と黄金比率を使って編みだした独自の尺度、ということ。
そのモデュロールを表す有名なイラスト(図解)が切手になってまして、こちらでございます。


コルビュジェの生誕100年を記念してフランスから1987年に発行されました。

いきなり余談ですが、ヤニス・クセナキスというルーマニア生まれの現代音楽作曲家の話を少々。
彼は実は、コルビュジェの事務所に在籍して建築家として働いていた経歴をもっています。
そのためか、楽曲にモデュロールの影響があるとかなんとか言われているので、興味のある方は調べてみてください。
クセナキスに限らず、コルビュジェの交友関係には、多ジャンルの偉人がたくさん名を連ねています。
才能というのはさまざまな他の才能を惹きつける磁力を発しているのですねえ。

2016-07-21

祝・世界遺産登録 その2

つい1,2週間ほど前のこと、ボクが東京にある切手の博物館内にある切手店で目を皿にして切手を探していたとき、後ろの方で店主に「コルビュジェの切手がほしいんですが」と相談している声が聞こえて、つい耳とヒゲがピクリ。

もしかしてボクと同じ建築切手コレクター?
……そんな期待がふくらみ、つい「建築系の切手を集めているんですか?」と声をかけずにおられませんでした。

が、彼はNHKのスタッフの方で、「いやあ、実は国立西洋美術館が世界遺産になったタイミングで放映する特別番組をつくっているんです」とのこと。
その放映時に切手も紹介したいとのこと。それはそれでとても面白そうなので、しばしコルブ(コルビュジェのこと)ネタでお話しさせていただきました。

確かその彼が買っていかれたのはこの切手だったと思うんですよね。


ボクのコレクションのなかでもお気に入りの一枚ですが、かの有名なロンシャンの礼拝堂。フランスから1965に発行されました。

この礼拝堂ももちろん、世界遺産に登録されたコルビュジェ作品ひとつです。

2016-07-19

祝・世界遺産登録 その1

またもやだいぶご無沙汰してしまった切手ネコのふうじんです。
あっという間に梅雨も明けそうですね。

さて、つい2,3日前に世界遺産登録が決まった東京の国立西洋美術館。
ちょうどドンピシャのタイミングでボク、訪れてました。

朝方にはだいぶ人が並んでたらしいんですが、夕方に近いくらいの時間帯だと混雑もほとんどなく入れましたよ。


ボクのお目当ては開催中の展覧会でしたが、建築そのものを見に来ているらしき方もたくさん。
でも「コルビュジェ」の名前をちゃんと覚えていない人や(「ほら、フランスの人だよね、えーとゴルビーだっけ?」…とか。そりゃゴルバチョフでしょう)、発音できない人がチラホラいてちょっとおもしろかったです。

コルビュジェさん、世界遺産に登録されるくらいの偉業を成し遂げた人だから、当然、出生国のスイスはもちろん、いろいろな国で切手のモチーフになっています。

今日の一枚はそのスイスの切手。
1972年発行の1枚です。


というわけでこれからしばらく、コルビュジェ切手ネタをご披露していきたいと思います。