2016-08-24

祝・世界遺産登録 その6

先日書いたユネスコ本部のこと。
ボク、こんなFDCももってました。


アラビア文字がとってもかっこよくてお気に入りの一枚。
追伸的にアップしておきます。

2016-08-21

祝・世界遺産登録 その5

ところで、コルビュジェ建築がリスト入りした世界遺産。
その審議を行うユネスコの本部はフランス・パリにあります。

本部ビルは1958年竣工なのですが、何とその計画には我等が(?)コルビュジェも係わっていたのですね~。
っつても、これに関してはきっとコルビュジェさん、とても歯がゆい思いをしてただろうなあ……。

ユネスコ本部ビルを計画するにあたり、1952年(1953年かも)に、当時建築界でバリバリ活躍していた5人をメンバーにした建築委員会が立ち上がり、コルビュジェもそのひとりに選ばれていました。
他のメンバーとしては、バウハウスを立ち上げたグロピウスや、後にブラジルの首都を計画するルシオ・コスタといったビッグネームがずらり。いやあ、豪華メンバーです。
とはいえその中でパリを本拠地としていたコルビュジェはいろいろな面で有利(たぶん)。設計の主導もコルビュジェに任せられる可能性が高かったようです、この時点までは。

ところがあろうことか、コルビュジェの提出した案はボツ。そしてユネスコ本部庁舎は結局、マルセル・ブロイヤー、ピエール・L・ネルヴィ、ベルナルド・ゼルフュスの3名の建築家によって完成したのです。
でも話によるとこの建築デザインのアイデア、随所にコルビュジェの出したアイデアが垣間見られるらしく……。「アイデアが採用された」といえばポジティブですが、実際のところは黒いウワサもチラホラあるとかないとか。


あ、これらはボクのもっているユネスコ本部の切手さまざま。
今見てもモダンなデザインですが、この裏に愛憎こもごもなヒューマン・ドラマが隠されているのですね。

2016-08-07

祝・世界遺産登録 その4

コルビュジェにまつわる切手を紹介する第四回目。
モナコから発行されたこちらの切手です。


この切手は偉人切手シリーズの一枚として発行されたものですが、なぜモナコからコルビュジェ切手? 
妻のイヴォンヌがモナコ出身だからかなあ……だとしたらロンシャンの聖堂ではなく、カップ=マルタンの休暇小屋をモチーフにして欲しかったところであります。

正確にはモナコではなく、隣接するフランスのカップ=マルタンの地ですが、かの有名な狭小建築のキャバノン(休暇小屋)があります。
前回の切手のモチーフにもなったモデュロールを最大限に活用してつくられていることもあり、
ごくごく小さい(約8畳)ながらも機能性にすぐれた内部空間。

ボクも一度行ってこの空間を体感してみたいわ~と思っていたのですが、それがごく身近なところであっさり実現。
2007年に森美術館で行われたコルビュジェ展で、原寸大の空間が再現されたのです。

当時ヒルズの近くに住んでいたボクは、数回通ってひとり(一匹?)ニヤニヤしておりました。

コルビュジェはこの小屋の近くのビーチで泳いでいる時に亡くなります。1965年8月のことです。