2017-02-19

ディック・ブルーナさん

お久しぶりの切手ネコふうじんです。

日本では「うさこちゃん」の名で知られるミッフィー。
その可愛さには猫のボクもかなり嫉妬しておりますが、
ミッフィーの生みの親であるオランダの絵本作家ディック・ブルーナさんが、
つい3日前の16日、老衰で死去されたとニュースで知りました。89歳。

オランダでは1969年のシリーズをはじめ、数々のブルーナ切手が発行されていますが、
ボクが持っているのはこの1995年発行のクリスマス切手1枚だけ。


ブルーナさんは日本でも人気が高いので、日本郵政からも切手が出ています。
むしろ本国オランダよりたくさん発行されているのではないかなあ。


もう、かなり前ですが、ブルーナさんが住むユトレヒトを旅したことがあり、
彼のキャラクターが看板になった切手屋さんにも寄りました。
その旅が、その後に長〜く続くボクの切手収集道の第一歩となったのです。

というのもオランダ人も切手好きが多いらしく、
週末ともなれば所々にテントが立ち、切手市が開かれていました。
それらを冷やかしながら、面白いデザインを買い求めているうち、
すっかり切手ファンになってしまったボクでした。

切手とはカンケーないけど、ブルーナさんのこのイラスト、
ボクに似てるかしら?


2016-08-24

祝・世界遺産登録 その6

先日書いたユネスコ本部のこと。
ボク、こんなFDCももってました。


アラビア文字がとってもかっこよくてお気に入りの一枚。
追伸的にアップしておきます。

2016-08-21

祝・世界遺産登録 その5

ところで、コルビュジェ建築がリスト入りした世界遺産。
その審議を行うユネスコの本部はフランス・パリにあります。

本部ビルは1958年竣工なのですが、何とその計画には我等が(?)コルビュジェも係わっていたのですね~。
っつても、これに関してはきっとコルビュジェさん、とても歯がゆい思いをしてただろうなあ……。

ユネスコ本部ビルを計画するにあたり、1952年(1953年かも)に、当時建築界でバリバリ活躍していた5人をメンバーにした建築委員会が立ち上がり、コルビュジェもそのひとりに選ばれていました。
他のメンバーとしては、バウハウスを立ち上げたグロピウスや、後にブラジルの首都を計画するルシオ・コスタといったビッグネームがずらり。いやあ、豪華メンバーです。
とはいえその中でパリを本拠地としていたコルビュジェはいろいろな面で有利(たぶん)。設計の主導もコルビュジェに任せられる可能性が高かったようです、この時点までは。

ところがあろうことか、コルビュジェの提出した案はボツ。そしてユネスコ本部庁舎は結局、マルセル・ブロイヤー、ピエール・L・ネルヴィ、ベルナルド・ゼルフュスの3名の建築家によって完成したのです。
でも話によるとこの建築デザインのアイデア、随所にコルビュジェの出したアイデアが垣間見られるらしく……。「アイデアが採用された」といえばポジティブですが、実際のところは黒いウワサもチラホラあるとかないとか。


あ、これらはボクのもっているユネスコ本部の切手さまざま。
今見てもモダンなデザインですが、この裏に愛憎こもごもなヒューマン・ドラマが隠されているのですね。

2016-08-07

祝・世界遺産登録 その4

コルビュジェにまつわる切手を紹介する第四回目。
モナコから発行されたこちらの切手です。


この切手は偉人切手シリーズの一枚として発行されたものですが、なぜモナコからコルビュジェ切手? 
妻のイヴォンヌがモナコ出身だからかなあ……だとしたらロンシャンの聖堂ではなく、カップ=マルタンの休暇小屋をモチーフにして欲しかったところであります。

正確にはモナコではなく、隣接するフランスのカップ=マルタンの地ですが、かの有名な狭小建築のキャバノン(休暇小屋)があります。
前回の切手のモチーフにもなったモデュロールを最大限に活用してつくられていることもあり、
ごくごく小さい(約8畳)ながらも機能性にすぐれた内部空間。

ボクも一度行ってこの空間を体感してみたいわ~と思っていたのですが、それがごく身近なところであっさり実現。
2007年に森美術館で行われたコルビュジェ展で、原寸大の空間が再現されたのです。

当時ヒルズの近くに住んでいたボクは、数回通ってひとり(一匹?)ニヤニヤしておりました。

コルビュジェはこの小屋の近くのビーチで泳いでいる時に亡くなります。1965年8月のことです。

2016-07-25

祝・世界遺産登録 その3

コルビュジェの偉業のひとつに、「モデュロール」があります。

乱暴にいえば、それまでゴチャゴチャと統制のとれていなかった建築がらみの尺度を統一すべく、コルビュジェが人体寸法と黄金比率を使って編みだした独自の尺度、ということ。
そのモデュロールを表す有名なイラスト(図解)が切手になってまして、こちらでございます。


コルビュジェの生誕100年を記念してフランスから1987年に発行されました。

いきなり余談ですが、ヤニス・クセナキスというルーマニア生まれの現代音楽作曲家の話を少々。
彼は実は、コルビュジェの事務所に在籍して建築家として働いていた経歴をもっています。
そのためか、楽曲にモデュロールの影響があるとかなんとか言われているので、興味のある方は調べてみてください。
クセナキスに限らず、コルビュジェの交友関係には、多ジャンルの偉人がたくさん名を連ねています。
才能というのはさまざまな他の才能を惹きつける磁力を発しているのですねえ。

2016-07-21

祝・世界遺産登録 その2

つい1,2週間ほど前のこと、ボクが東京にある切手の博物館内にある切手店で目を皿にして切手を探していたとき、後ろの方で店主に「コルビュジェの切手がほしいんですが」と相談している声が聞こえて、つい耳とヒゲがピクリ。

もしかしてボクと同じ建築切手コレクター?
……そんな期待がふくらみ、つい「建築系の切手を集めているんですか?」と声をかけずにおられませんでした。

が、彼はNHKのスタッフの方で、「いやあ、実は国立西洋美術館が世界遺産になったタイミングで放映する特別番組をつくっているんです」とのこと。
その放映時に切手も紹介したいとのこと。それはそれでとても面白そうなので、しばしコルブ(コルビュジェのこと)ネタでお話しさせていただきました。

確かその彼が買っていかれたのはこの切手だったと思うんですよね。


ボクのコレクションのなかでもお気に入りの一枚ですが、かの有名なロンシャンの礼拝堂。フランスから1965に発行されました。

この礼拝堂ももちろん、世界遺産に登録されたコルビュジェ作品ひとつです。

2016-07-19

祝・世界遺産登録 その1

またもやだいぶご無沙汰してしまった切手ネコのふうじんです。
あっという間に梅雨も明けそうですね。

さて、つい2,3日前に世界遺産登録が決まった東京の国立西洋美術館。
ちょうどドンピシャのタイミングでボク、訪れてました。

朝方にはだいぶ人が並んでたらしいんですが、夕方に近いくらいの時間帯だと混雑もほとんどなく入れましたよ。


ボクのお目当ては開催中の展覧会でしたが、建築そのものを見に来ているらしき方もたくさん。
でも「コルビュジェ」の名前をちゃんと覚えていない人や(「ほら、フランスの人だよね、えーとゴルビーだっけ?」…とか。そりゃゴルバチョフでしょう)、発音できない人がチラホラいてちょっとおもしろかったです。

コルビュジェさん、世界遺産に登録されるくらいの偉業を成し遂げた人だから、当然、出生国のスイスはもちろん、いろいろな国で切手のモチーフになっています。

今日の一枚はそのスイスの切手。
1972年発行の1枚です。


というわけでこれからしばらく、コルビュジェ切手ネタをご披露していきたいと思います。