前回の「その1」からだいぶ時が経ってしまいましたが、大阪万博の切手について。
同万博を記念した記念切手は、日本だけでなく世界各国で発行されています。
こちらの切手はルーマニアが発行したもの。東大寺七重塔を再現した古河グループのパヴィリオンがモチーフになっています。近未来的建築ばかりの会場でこの外観は目を引いたでしょうね。
高さも相当なもので、金色の相輪部分も入れると約85m。ほんまもんの東大寺の七重塔は西・東の2箇所があり、ともに高さ70mとも100mとも言われていますが、室町時代に雷と兵火が原因で焼失。そこで「古代の夢と現代の夢」という万博テーマに沿って、古河グループが万博の場で再現したんだそうです。
このパヴィリオンは万博の閉幕とともに壊されましたが、東大寺は現在、復元を模索しているそうなので、将来的に見られる可能性も。
ちなみにこの大型シート切手については郵便学者である内藤陽介さんのブログにも詳しいことが書かれているので、ご興味のある方はのぞいて見てください。
ルーマニア人はよっぽどこの塔が気に入ったらしく、別バージョンの切手も。
ほかにも多彩なトラディショナルジャパニーズデザイン切手を発行しています。