2013-05-13

オスカー・ニーマイヤー その4

「オスカー・ニーマイヤーその1」で紹介した切手シートは
鳥のカタチをしていますが、
これはブラジリアの町全体が、
まるで鳥が羽を広げたよう(飛行機とも言われますが)なカタチに
計画されていることに基づいていると思われます。

この切手を見ると、それがわかるかな?


ビル群の上に描かれたオレンジっぽい図形がまさに
ブラジリアの姿なのです
(ピントがあってませんね……すみません)。

この都市計画はニーマイヤーの師匠であるルシオ・コスタによるもの。

切手に描かれた黄色い都市全体像を見ればわかるように、
鳥の胴体を貫くように走るモニュメンタル大通りと、
それに十字に交差するように広がる翼のようなエイショ大通りが、
街全体の主軸になっています。

ブラジリア都市計画の詳しいことは、
より深く知りたい人はぜひ。
ここを読むとブラジリアのことと同時に、
都市計画の重要性も理解できます。

こうしてルシオ・コスタが計画したブラジリア。
それを彩る主要建築のほとんどを、
オスカー・ニーマイヤーという建築家が担うのです。

ひとりの建築家がひとつの都市にこれだけ多くの傑作を残した例は、
世界広しといえど、ブラジリア以外に思い浮かびません。
ニーマイヤーは、母国をパトロンとして活躍する希有な建築家だったんですね。

こうしたニーマイヤー建築に彩られたブラジリアは、
建設から38年目にしてユネスコの世界遺産に指定されるという
快挙を成し遂げています。