ニーマイヤー建築の濃い内容が続いたので、この辺で箸休め。
僕のコレクションから、こんなものをお見せしましょう。
ちょいとピントが甘くて恐縮ですが、
レースの地に塔がのっかった、どこか乙女〜なデザインが気に入っています。
これらはベルギーで1989年に発行されたシリーズ。
なんでもベルギーではボビンレースが伝統工芸のひとつで、
起源は16世紀までさかのぼれるんだとか。
宮廷文化とともに発展し、重要な輸出品として経済に貢献してきたそうです。
それにしてもこの切手にはなぜ
レースだけでなく塔のモチーフが入っているのか……。
調べてみたらどうやらこれらの塔、
レースで有名な3つの町の象徴的建物なのだとわかりました。
グリーンの切手にはリュクサンブール州の都市
マルシュ=アン=ファメンヌの聖ルマクル教会、
青はブールージュにある15世紀の鐘楼塔、
そして赤はブリュッセルの市庁舎(多分)が描かれています。
きっとそれぞれのレース模様も地域を象徴したデザインなのかもしれませんね。
レースと塔……この柔と硬のコンビネーションが絶妙すぎて、
見ているとうっとりしてしまうお気に入りの切手です。